常設展示
展示室の歩き方
展示室は、シンボル展示、通史展示、テーマ展示と大きく3つのゾーンで構成されています。
Ⅰ福井洞窟のシンボル
福井洞窟の発掘調査現場をほぼ原寸大で再現。現場から移設された地層とともにドラマチックな映像と大音響で旧石器から縄文時代の世界を体感できます。
ジオラマ上映時間:約5分(毎時00分・15分・30分・45分)
Ⅱ通史展示
通史展示では、人類と洞窟の関わり方を古い時代から新しい時代かけて剥ぎ取った地層を目印に年代順に紹介します。発掘調査によって発見された各層の遺構や遺物から洞窟でのくらしぶりがわかります。
Ⅲテーマ展示
福井洞窟をテーマごと展示解説します。「福井洞窟の成り立ち」や「石器の作り方」の映像などわかりやすく紹介します。
また、福井洞窟の発見やその考古学研究に携わった人物に焦点をあてて解説します。
材料となる黒曜石(根引池遺跡)
Ⅳエピローグ
佐世保市は、31か所の洞窟遺跡を有する日本一の洞窟遺跡のまちです。その中でも、様々な年代の洞窟遺跡について展示紹介します。
縄文人骨
岩下洞穴 10,000年前
足形土偶
天神洞穴 4,000年前
銅鏡
岩谷口第2岩陰 1800年前
白磁碗・土師器
牽牛崎洞穴 14世紀
石鍋(滑石製)
龍神洞穴 12世紀
古銭
不動明王谷岩陰 江戸時代
学史展示 60年ぶりの里帰り展
昭和30年代の発掘調査で出土した資料を展示しています。福井洞窟の発掘調査研究を先導した東北大学と岡山理科大学の所蔵資料が約60年ぶりに里帰りし、展示しています。
このコーナーでは福井洞窟を発見した郷土史家松瀬順一氏や昭和30年代の発掘調査をけん引した考古学者の芹澤長介氏、鎌木義昌氏について関連資料とともに展示します。
昭和30年代の発掘資料
岡山理科大学 東北大学所蔵
昭和30年代の発掘当時の様子
土製・石製有孔円盤
土製・石製有孔円盤
昭和38年の発掘調査で第2トレンチから出土した有孔円盤形土製品。隆起線文の付いた有孔円盤形土製品は土器として利用したのち、第2の道具として再利用したと考えられています。ペンダントなどの装飾品、または祭祀的道具ではないかとの見解もあります。
展示室では以下の行為を禁止しています。ご協力をお願いします。
- 飲食
- フラッシュ撮影
- 資料に触れること
- スマホ・携帯電話での通話
- 他の来館者の迷惑となる行為